UN AMOUR DE JEUNESSE

お昼に映画を観た。

もう何十回も観ているもので、これまでに観た中で一番好きな映画だ。

ミア・ハンセン=ラブの "UN AMOUR DE JEUNESSE" 。

瑞々しい。

一生に一度、こういう映画に出会えればもうそれでいい。

わたしは出会ってしまったのだ。

 

わたしが20歳のときバレンタインデーの夜に京都みなみ会館であったオールナイト上映で初めて観た。

出会ってしまった。

これと『ブルーバレンタイン』、『メゾンドヒミコ』、『パーマネント野ばら』の4本立てだった。

泣きながら帰ったのを覚えている。

 

それからまた観たくなり早速DVDを買おうと思ったけれど、日本ではDVD化されていなくて買えなかった。

それからしばらくして、ある日、大学の授業後に先生と映画の話になった。

そのことをふっと話すと、調べてみるとベルギーではDVD化されていたから買っておいたよ、と何週間後かにプレゼントしてくれたのだった。

そんなうれしい思い出付きの映画。

それからまたしばらくしてようやっと日本でもDVD化されたので買ったので、2本ある。

 

今日も好きなシーンを繰り返し観た。

エンディングの曲もとっても良くて詩をノートに書いたりしていた。

余韻に浸る。

 

 

 

The Water

 

All that I have is a river
The river is always my home
Lord, take me away
For I just cannot stay
Or I'll sink in my skin and my bones

The water sustains me without even trying
The water can't drown me, I'm done
With my dying

Please help me build a small boat
One that'll ride on the flow
Where the river runs deep
And the larger fish creep
I'm glad of what keeps me afloat

The water sustains me without even trying
The water can't drown me, I'm done
With my dying

Now deeper the water I sail
And faster the current I'm in
That each night brings the stars
And the song in my heart
Is a tune for the journeyman's tale

The water sustains me without even trying
The water can't drown me, I'm done
With my dying

Now the land that I knew is a dream
And the line on the distance grows faint
So wide is my river
The horizon a sliver
The artist has run out of paint

Where the blue of the sea meets the sky
And the big yellow sun leads me home
I'm everywhere now
The way is a vow
To the wind of each breath by and by

The water sustains me without even trying
The water can't drown me, I'm done
With my dying

 


私の心に流れる川
私が常に帰るべき場所
主よ 私を連れてって
ここには いられないから
ここにいても ただの抜け殻
川の水が支える私の命
決して溺れない
死にかけている私とは おさらば
小さな舟を作るわ 手を貸して
その舟で流れに乗ろう
川底は奥深く
大きな魚たちが潜むところ
その上を静かに漂う私
川は自然に私を生かす
溺れることはない
もう死ぬ覚悟は できているから
川は どんどん深くなり
流れも どんどん速くなる
夜ごと 満天の夜空
私の心を流れる歌
旅人たちの道連れに
川の水は私の命の水
溺れることはない
すでに死と 手を切っているから
陸地の思い出も 過去の夢
はるか彼方の線が 消えつつある
幅広く流れる私の川 銀色に輝く水平線
画家に残された絵の具はない
紺碧の空と海が 混じり合うところ
黄色く輝く太陽を 追って 家路につく
今や私を 縛るものなどない
ただ 心に誓う
そよぐ風に 身を任せて進むと
川の水が支える私の命
溺れることはない
死にかけている私は もういない